今年の夏は梅雨が短くて尋常ではない暑さでした。山に暮らす母も今年の暑さには耐えられない様で私は母にエアコンを買ってあげることにしました。7月頭に大手家電屋にエアコンを注文して取り付けまでに三週間の日数がかかると!世の中、この暑さでエアコンの取り付け依頼が殺到していることが理由でした。

昨年暮れに倒れて怪我をした母はベッド生活を余儀なくされ足腰が弱り自力では涼しいエアコンの効いた部屋へ移動するのもままならない状態でした。三週間はとても長く感じカレンダーで取り付け日までを指折り数え熱帯夜は母を案じる日々でした。

いよいよエアコンの取り付け日が来ました!母の部屋にはエアコンの配線がきてなかったので配電盤から線を繋ぐなど通常よりもだいぶ時間がかかる工事となりました。工事を見届ける中、母のベッド近くにあった冊子に目が行きました。そこには『してあげた事よりもしてもらった事を大切にに生きることが幸せ』と書かれていました。扇風機一台の暑い部屋で母を揉みほぐしながらニンジンのように細くなった腕や全体的に小さくなった身体をいとおしく思い、私は母に言いました。『お母さん、私を産んでくれてありがとう。私は整体師として人のお役に立てて幸せに思う。身体が痛くて揉みほぐしでラクになったお客さんは私のことを神様みたいって言ってくれるんだよ』と言うと母は『神様に揉んでもらって嬉やね~』とふざけているうちに工事が完了しました。そして母の部屋にはエアコンの涼しい風が入り快適になりました。

その夜、母はグッスリ眠れるだろうと思うと私も安心して眠りに落ちました。

小さくなった母

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