声に出さないモノを感じとる大切さ

昨年秋、玄関先にヤマボウシの木を植えました。未だ幹の細いひょろっとした若木です。植木屋さんによると植えてから一年間は余程の暑さ以外は水遣りをしなくてもよいとのアドバイスでしたが今年の暑さは尋常ではなく気がついた時には葉が茶色く枯れかかっていました。慌てて植木屋さんに電話を入れその旨を伝えるとやはり、『水不足』と‥原因がハッキリと解れば一秒でも早く枯れかかっているヤマボウシの木に水遣りをしたくて『解りました!今すぐに水遣りをします!!』と慌てて電話を切ろうとする私を電話の向こうから察した植木屋さんは少しばかり可笑しく思えたことでしょう。

今から思うと『暑かったから』と言うのは言い訳であり植物の水遣りがおざなりとなり日が暮れてからの水遣りで『作業』の一部となっていました。バラなどの花をつけている植物には目が行くのに花をつけない時期の植物は素通りでした。このままこのヤマボウシの木は枯れてゆくのだろうか‥シンボルツリーとしたこの木は私の分身でもあり、これから先の成長を楽しみにしていたのに‥

そこで私はヤマボウシの木に手を当てて語りかけました。植物も愛情を注げば元気になると信じて! よく観察すると答えが出ました!花壇に隙間ができたことが原因で土が流れ出し木の根の上の部分がむき出しになっていました!すぐに花壇の隙間を埋めて土を足し毎日愛情を込めて水遣りをして何日か経つと小さな新芽がいくつも、いくつも、出てきたではありませんか!私は感動と嬉しさで胸がいっぱいになりました。

今回は植物から教わりましたが私のほぐし屋ツルの施術も同じく、お客さまのその日、その日の表情や状態、お客さま自身もどこが都合が悪いのかが解らない身体の部位をシッカリと感じとり、また元気を取り戻せるよう見極めることの大切さを強く心に留めました。

枯れかけた木に新芽が出てきました

 

 

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